私の愛、私の花嫁(2014年 韓国)

私の愛、私の花嫁 [DVD] - チョ・ジョンソク, シン・ミナ, ユン・ジョンヒ, ソ・ガンジュン, イム・チャンサン
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下級公務員のキム・ヨンミン(チョ・ジョンソク)は、迷っていました。恋人で美術教師のオ・ミヨン(シン・ミナ)と結婚すべきかどうかを。ヨンミンは、ミヨンと付き合い始めてもう4年になるのですが、まだ結婚の決意ができない自分自身が情けなく、ミヨンに申し訳ないと考えていました。しかし、ヨンミンは、頭では理解していても、どうしても大きな一歩を踏み出せません。そこで、ヨンミンは、3人の友人に、相談のメールを送りました。送り先は、2度の結婚歴がある友人・ギテ(イ・シオン)、未婚の先輩・ダルス(ペ・ソンウ)、できちゃった婚を疑ってくるようなユーモアのある友人・ジョンジン(コ・ギュピル)でした。3人のうち、ギテとジョンジンは、結婚生活の苦労を知っているため、反対しましたが、結婚に憧れを抱くダルスだけは、賛成しました。しかし、ヨンミンは、もう迷っている場合ではありませんでした。なぜなら、今、ヨンミンは、ミヨンの自宅のそばの公園ににいるからです。

私の愛、私の花嫁(字幕版) - チョ・ジョンソク, シン・ミナ, ユン・ジョンヒ, ソ・ガンジュン, イム・チャンサン, イム・チャンサン
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3人からメールの返事が来た時、ミヨンがヨンミンの目の前に現れます。ミヨンは、自宅で洗濯をしていたのですが、その途中で、突然ヨンミンに呼び出されたのです。「何の用?」そう尋ねてくるミヨンに、ヨンミンはようやく意を決して話し始めました。しかし、…。「考えてみたんだけどさ、最近、よく喧嘩になるだろ…。」その後、ヨンミンは、付き合い始めて4年が経過した事、自身の給料が高くない事をダラダラと話し、ミヨンは話の要点を掴めません。ヨンミンは、いつまで経っても、あの言葉を口にする勇気が出ないのです。ヨンミンは、改めてミヨンと会う機会を設けようと考えます。すると、ミヨンが、緊張して言葉を上手く発せられないヨンミンに腹を立て、なんと、浮気を疑い始めます。ヨンミンは、事が予定通りに行かず、またしてもミヨンと口喧嘩を始めてしまいました。ミヨンは大声を上げて泣き、ヨンミンは「チクショウ!」と叫ぶのでした。



「引っ越し祝い」
暗雲が漂ったヨンミンとミヨンでしたが、その後、無事に仲直りし、ついに結婚しました。2人の新婚生活は、あんなに口喧嘩をしていたのがとても信じ難いくらいに、順風満帆でした。2人で協力して家事をこなし、2人で一緒にテレビを観て、夜が更けると、2人で無意識にスキンシップを始めていました。2人の新居を管理する大家さん(ラ・ミラン)は、毎晩のように聞こえてくる音や2人の甘い声に興味津々でした。ある日、職場である三清洞(サムチョンドン)住民センター(※住民センターとは、役場の事。)に出勤したヨンミンは、仕事中にも関わらず、スマートフォンでミヨンの映っている動画を観てニヤニヤしていました。ヨンミンの上司にあたるセンター長(ファン・ジョンミン)は、ニヤニヤしているヨンミンに気付き、ヨンミンに仕事に集中するよう、たしなめるのでした。



そんな時、ヨンミンの元恋人で、ニューヨークに移住していた作詞家のスンヒ(ユン・ジョンヒ)が、ヨンミンを訪ねてきます。スンヒは、最近、韓国の伝統家屋に憧れ、帰国していたのです。スンヒと交際していた時代のヨンミンは、詩人になる事を目指し、積極的に詩を紡ぎ出していました。今でもヨンミンの詩が好きだというスンヒの言葉に、ヨンミンは少し動揺します。そして、スンヒは、ヨンミンを食事に誘います。その時、ヨンミンのスマートフォンには、ミヨンからメールが来ていましたが、ヨンミンはそれを無視し、誘いに乗る事にします。



その日の夜、とある飲食店で、スンヒを中心とした食事会が開かれます。飲食店には、スンヒ、ヨンミンの他に、ギテ、ダルス、ジョンジンも集まりました。しかし、ヨンミンだけは、テーブルを離れ、店の外でミヨンに電話をしていました。なんと、ミヨンに、今からスンヒの引っ越し祝いの品物を用意してほしいと頼んでいたのです。いくら、突然の頼みと言っても、突然、高い買い物を済ませる事なんてできません。ミヨンが反発するのは、無理もありませんでした。それでも、ヨンミンは妥協できませんでした。ヨンミンにとって、スンヒは今でも大切な友人です。せっかく、スンヒが帰国したのに、何もしないと、スンヒに対してあまりにも失礼なのではと感じているのです。



結局、夫婦の話し合いは、ミヨンの方が折れる形となりました。急遽、ヨンミンが4人全員を新居に招待する事に決め、ミヨンは燻製の豚足と激辛の豚足を出前で注文しました。ミヨンは、ヨンミンたちの姿が見えるまで、外でずっと待ちました。途中、大家さんがミヨンを心配し、一緒に待ってくれました。しばらくして、ようやくヨンミンたちの姿が見えてきます。因みに、ミヨンがスンヒと会うのは、これが初めてでした。ミヨンは、以前からスンヒの事をヨンミンからよく聞かされてはいましたが、まさか、スンヒが女性だとは夢にも思いませんでした。



その後、ヨンミンとミヨンの新居のリビングルームで、二次会が始まります。ヨンミンたちは、ミヨンが注文した燻製の豚足と激辛の豚足をあっという間に平らげ、ミヨンは急遽、キッチンで酒の肴を作り始めます。その横で、ヨンミンたちは、夜分遅くにも関わらず、どんちゃん騒ぎを始めてしまいます。さらに、ミヨンは、ギテからの要望で、音痴であるにも関わらず、歌も歌いました。ヨンミンは、突然の来客に少々不満を抱きつつも、きちんと応対してくれるミヨンに感謝しきりでした。



「小言」
ある日の夜、仕事から帰ったヨンミンはパソコンに向かって、詩の創作に打ち込んでいた。すると、そこへミヨンが近付いてきます。ミヨンは、ヨンミンに対する日々のストレスが溜まって、我慢の限界に達していました。「トイレの使い方が良くない」、「普段着ている服が古すぎる」、「リビングルームを片付けようとしない」、ミヨンは、我慢していた言葉を一つ残さず吐き出します。しかし、ヨンミンにそれらを全て受け止める心の余裕はなく、集中力が切れて、詩の創作を止めてしまいます。



数日後、ヨンミンとミヨンは映画館へ出掛けます。その時、2人は、ミヨンの同僚のジュンス(ソ・ガンジュン)と偶然会います。ヨンミンは、1人で映画のチケットを買いに行き、ミヨンはジュンスと一緒におしゃべりに夢中になります。ヨンミンは、ミヨンがジュンスと仲良くおしゃべりしているのを遠くから見て、思わず嫉妬してしまいます。その後、映画の上映が始まるのですが、その間、ヨンミンは不満を募らせます。自身のすぐ前にジュンスが座ったのですが、ジュンスは座高が高く、ヨンミンは見事に視界を遮られて、映画をあまり楽しめなかったのです。ヨンミンは、映画の上映が終わった後も、ミヨンとジュンスの事がずっと頭から離れず、ミヨンと中国料理店で食事をしていた時に、夫婦喧嘩を始めてしまいます。ミヨンは、途中で食事を止めて帰ってしまい、この日を境に、ヨンミンとミヨンは距離を取るようになりました。



数日が経過したある日の夜、ヨンミンは、ギテたちと食事に出掛けました。数時間後、ミヨンは、帰りが遅いヨンミンを心配して、家の近くの路上まで様子を観に行きます。そして、しばらくすると、ヨンミンが帰ってきます。2人は、映画館へ出掛けた日の事について話し合いを始め、ヨンミンは素直に非を認めました。ミヨンは、ヨンミンの謝罪の言葉を受け入れたのでした。



「みだらな悪魔」
「なぜだ?どうしてなんだ?」ヨンミンは、仕事中にある事で困惑していました。同僚の女性・ジヘ(キム・ウンビ)の胸元に、つい目が行ってしまうのです。そうかと思うと、今度は、愛犬を連れてきた若い女性住民のすらりとした脚に目を奪われてしまいます。すると、そこへ、ジヘが仕事の事で相談を持ちかけてきます。しかし、ヨンミンは、ジヘの胸元がどうしても気になって、話に集中できませんでした。



ある日の夜、ヨンミンは、ギテたちと食事をしに行った帰りに、スンヒと偶然会います。ヨンミンは、スンヒと一緒に食事をしに行くのですが、ヨンミンは、スンヒのモデル顔負けのパーフェクトな体型やセクシーな唇に見とれてしまい、スンヒの話に集中できません。そして、あろうことか、スンヒの体に触れたい衝動に駆られ、まずスンヒの手を握ろうとします。ヨンミンの目論見は上手く行きました。話の流れで一緒にハイタッチすると、そのままスンヒの手を握り続けたのです。スンヒは、ヨンミンを既婚者と知りながら、それを拒みませんでした。「君が好きだった。」ヨンミンは、とうとうスイッチが入り、…。



実は、この映画は、1990年に公開され、韓国にロマンティック・ラブコメディという映画のジャンルを浸透させた、同名タイトルの映画を、「大統領の理髪師」(2004年)のイム・チャンサン監督がリメイクしたものです。この後、物語は、ミヨンが元恋人の男性に会いに行く「初恋」、そして、クライマックスへと続き、ヨンミンとミヨンの新婚生活は大きな節目を迎えます。この映画は、ロマンティック・ラブコメディに位置付けられていますが、私は、日本の古き良きホームドラマに近いと思いました。というのも、ごく普通の新婚夫婦の、誰にでも起こり得る出来事が描かれていて、観る者の共感を得やすいからです。新婚に限らず、夫婦は完璧ではないと思います。毎日、試行錯誤しながら生きているに過ぎないのではないでしょうか。そんな当たり前の事を改めて教えてくれる映画でした。



物語の主役である新婚夫婦のうち、夫・ヨンミンを演じたのは、「建築学概論」(2012年)のチョ・ジョンソク。いざという時に妻・ミヨンに見せる優しさが素敵なんですが、それよりも、夫という立場の男性によくありがちな鈍感さに、私は思わず「うん、うん、そうそう。」と、共感してしまいました。また、ヨンミンは、日々の暮らしの中で、パニックになる時に決まって独り言を呟くのですが、その慌てぶりがいかにもラブコメディらしくて、印象に残りました。また、妻・ミヨンを演じたのは、「キッチン~3人のレシピ~」(2009年)のシン・ミナ。物語の前半で、夫・ヨンミンが突然連れてきたギテたちに誠実に対応したり、ヨンミンの鈍感さに腹を立てたりといった、良くも悪くも非常に女性らしい役柄を、新婚夫婦の妻にしかない初々しさを見事に醸しながら演じていました。



今、ジューンブライドの季節ですが、ぜひこの映画をご覧になって、新婚生活の喜びと苦しみを、未婚の方は追体験、既婚の方は思い出してみてはいかがでしょうか。また、もしご興味があれば、1990年公開のオリジナル版も併せてご覧になってはいかがでしょうか。

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