オンネリとアンネリのおうち(2014年 フィンランド)

オンネリとアンネリのおうち [DVD] - アーヴァ・メリカント, リリャ・レフト, エイヤ・アフヴォ, ヤッコ・サアリルアマ, サーラ・カンテル
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北欧・フィンランド。離婚したパパとママの家を行き来する毎日を送る少女・アンネリ(リリャ・レフト)は、今日から夏休みが始まります。朝、パパの家で目を覚ましたアンネリは、同じく目覚めたばかりのパパに今日の予定を尋ねられ、親友のオンネリ(アーヴァ・メリカント)と泳ぎに行くのだと答えます。一方、答えを聞いたパパは、再婚相手・ティーナと旅行に出掛ける事になっていました。しかし、アンネリは、オンネリと泳ぎに行く事を、まだママに話していませんでした。「ママに伝えた?」と、アンネリがパパに尋ねると、パパは、「(ママに)電話する」と、約束します。アンネリは、お気に入りのピンクのフレームに大きくて真黒なレンズのサングラスをかけ、パパの家の隣に住むオンネリを迎えに行きます。

オンネリとアンネリのおうち [Blu-ray] - アーヴァ・メリカント, リリャ・レフト, エイヤ・アフヴォ, ヤッコ・サアリルアマ, サーラ・カンテル
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オンネリの家の玄関でアンネリを出迎えてくれたのは、オンネリのママでした。家の中は、とても賑やかです。実は、この家には、オンネリを含めた9人の兄弟が暮らしているのです。オンネリのママが、すぐにオンネリの姿を見つけられず、「オンネリ?オンネリ?」と、何度も名前を呼んでいると、オンネリが、兄弟たちをかき分けて、やって来ます。こうして、アンネリとオンネリは、泳ぎに出掛けて行きます。オンネリのママは、「オンネリ、お昼ごはんは12時よ。」と、オンネリに約束をさせます。

オンネリとアンネリのおうち(吹替版) - アーヴァ・メリカント, リリャ・レフト, エイヤ・アフヴォ, ヤッコ・サアリルアマ, ヨハンナ・アフ・シュルテン, エリナ・クニヒティラ, キティ・コッコネン, サーラ・カンテル, サーラ・カンテル, サミ・ケスキ=ヴァハラ, テーア・フーテア, サリ・レンピアイネン
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2人は、出発してすぐに、若い男性の店主がバニラアイスクリームだけを売っているスタンドに立ち寄り、それぞれ、1つずつ買います。オンネリは、メニューが1種類しかないこのスタンドを「変なところ」と、つまらなさそうに呟きます。それを聞いたアンネリは、店主を気遣い、「でも、おいしい。」と、バニラアイスクリームを美味しそうに頬張ります。その頃、スタンドの店主の元に、店主の祖母が50ユーロ(※日本円で約6,000~6,500円。1ユーロ120~130円で計算。)をせびりにやって来ます。祖母は、以前からスロットゲームにハマっていて、財布の中が空っぽになると、必ず孫が店主を務めるこのスタンドに向かい、50ユーロをせびるのです。店主は、悪い事だと分かっていても、祖母にはどうしても逆らえなくて、大きくため息をつきながら、つい50ユーロを渡してしまいます。

オンネリとアンネリのおうち(字幕版) - アーヴァ・メリカント, リリャ・レフト, エイヤ・アフヴォ, ヤッコ・サアリルアマ, サーラ・カンテル, サーラ・カンテル, サミ・ケスキ=ヴァハラ, テーア・フーテア, サリ・レンピアイネン
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その後、オンネリとアンネリはスタンドを離れ、目的地に向かいます。その道中、2人は、ゆっくりと歩きながら、たわいもない話をします。オンネリは、家の中で遊びたくても、他の兄弟たちの声がうるさくて、遊べない事を嘆きます。一方、普段、パパの家とママの家を往復しているアンネリは、「ママの家は、つまらない。」と、本音を漏らします。すると、オンネリは、「私たち2人だけの家が、あったらいいのに。」と、ちょっとした夢を口にします。アンネリは、「そうだね。」と、同意します。

オンネリとアンネリのおうち (世界傑作童話シリーズ) - マリヤッタ・クレンニエミ, マイヤ・カルマ, 渡部 翠
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さらに2人が目的地に向かって進むと、目の前に、外壁が青緑色に塗られている家が見えてきます。小さくて、真っ白な門の前には、1通の封書が落ちていました。それを拾ったオンネリは、郵便配達の人が落としたものではないかと考えます。アンネリは、「郵便屋さぁ~ん!!」と、大声で呼んでみますが、周囲には誰もいません。オンネリは、封筒の宛て先を見てみます。すると、そこには、「正直者にあげます。」とだけ書いてありました。「私たちは正直?」オンネリは、思わずアンネリに尋ねます。アンネリは、突然の質問に、上手く答えられませんでした。



2人は、拾った封書を、近くの警察署に届けます。応対した男性警察官・リキネン(ヤッコ・サアリルアマ)は、あの「正直者にあげます。」という文を声に出して読み、封書の拾い主が彼女たちである事を確かめると、「じゃあ、君たちのものだ。」と、告げます。しかし、アンネリは、自分たちが正直者なのかどうかが、よく分かりません。リキネンは、わざわざ封書を届けに来た2人を正直者だと確信し、一緒に開封します。中には、驚くような大金が入っていました。アンネリは、「他の物が良かった。」と、ガッカリします。オンネリも、「光るシールが良かった。」と、ガッカリします。リキネンは、「君たちは、お金持ちになったんだ。」と、2人を励まします。しかし、オンネリは、警察署を出た後、封書に目をやり、「これは、ゴミ箱に捨てちゃおうか?」と、アンネリに提案します。アンネリは、そんなオンネリをたしなめます。「お金を捨てるのは、犯罪だよ。」と。結局、2人は、封書を元の場所に戻します。



すると、2人が封書を置いた瞬間、外壁が青緑色になっている家の玄関から、一人の年老いた女性が鼻歌を歌いながら出てきました。髪は真っ白で、帽子も、ワンピースも、赤いバラのような色をしています。「こんにちは。」女性は、2人の顔を見ながら挨拶します。2人は、「どうも。」と、返事をします。女性は、「売り家」と書いた看板を門に取り付けるところでした。2人は、手伝いを申し出て、女性は、それを承諾します。



女性は、「姉妹かしら?」と、2人に尋ねます。すると、オンネリが「ベスト・フレンドよ。」と、答えます。女性は、2人の仲の良さを称えると、ようやく自己紹介をします。彼女の名は、バラの木夫人(エイヤ・アフヴォ)。バラの木夫人は、この家を建てたばかりでしたが、建てた時に何らかの手違いがあり、売る事にしたのです。バラの木夫人は、この家を売る理由を話した後、「ずっと、立ち話に付き合ってもらっては、失礼だ。」と、思い、2人を家の庭に招き入れます。



バラの木夫人は、2人にお茶を入れながら、この家の説明をさらに続けます。バラの木夫人は、もともと、この家に一人で暮らすつもりでした。家の大きさは、一人で暮らすのに十分なものでなければならなかったのですが、実際にでき上がった家を見てみると、建築業者が聞き間違えたのか、それとも、設計図がごちゃごちゃになったのか、2人の少女が暮らせる大きさの家になってしまったのです。バラの木夫人は、この家に相応しい買い手を探すつもりでした。相応しい買い手とは、家を買うお金を持っている2人の少女だといいます。バラの木夫人の言葉は、まるで、2人を意識しているかのようです。オンネリは、封書を拾った事をバラの木夫人に打ち明けます。バラの木夫人は、少々驚きの表情を見せ、「これで、あなたたちは、この家を買えるわ。」と、買い手が決まった事を確信します。アンネリも、オンネリも、封書に入っていたお金でこの家を買う事を決意。バラの木夫人は、2人からお金を受け取り、一部を生活費として返すと、家の鍵を渡します。今日から、この家は、アンネリとオンネリのものです…。



これから、アンネリとオンネリの、2人だけの生活が始まります。2人はその家にしばらく住み続け、近所の人々との交流を楽しみます。バニラアイスクリームのスタンドの店主と、スロットゲーム代の50ユーロを頻繁に孫にせびる祖母、アンネリとオンネリが拾った封書の相談に乗ってくれた警察官・リキネン、隣家に住む姉・ノッポティーナ(エリナ・クニヒティラ)と、妹・プクティーナ(キティ・コッコネン)の、不思議なパワーを持つ姉妹。夫のホリロと死別し、一人でブタの貯金箱の専門店を営むセミロングヘアの強面の女性のウメ・ボーシュ(ヨハンナ・アフ・シュルテン)、自転車に乗って、彼らを観察する少年・サンテリと、個性的なキャラクターが次々に登場します。彼らの持つ背景にも注目です!



本国フィンランドで3週連続1位の大ヒットとなったこの映画の原作は、フィンランド出身の児童文学作家のマリヤッタ・クレンニエミ(1918年~2004年)が、1966年に発表した同名タイトルの作品で、1972年には日本語訳版が発売されています。監督は、「星の見える家で」(2012年)のサーラ・カンテル。フィンランドの首都・ヘルシンキで映画監督及び脚本家として活躍するカンテル監督は、結婚し、3人の子どもたちを育てている母親でもあります。



この映画で最も注目すべきは、やはり、アンネリとオンネリが住む家です。青緑色の外壁がとても綺麗な外観、少しグレーがかった水色の花柄の内壁や、淡いピンク色の花柄の内壁、真っ白な柱、ユニークな構造の階段が印象的な内装に加え、家具や調度品も、思わずうっとりしてしまいそうなくらいに、かわいいです。お揃いの赤い麦わら帽子に、レトロな形の本棚、2羽の黄色い小鳥が暮らす鳥かご、真っ赤なソファーなど、見どころが盛り沢山です。特に、北欧家具の大ファンの皆さんには、たまらない景色ですよ。



また、アンネリ役のリリャ・レフトと、オンネリ役のアーヴァ・メリカントの、のびのびとしたお芝居にも注目です。2人は、この映画で確かな演技力を披露しているのですが、2人の演技を見ていると、子どもだけでスローライフを楽しむドキュメンタリー映画を観ているような感覚になり、本当に楽しかったです。あっ、そうそう。アンネリとオンネリが着こなしているワンピースの数々にも、注目ですよ。色鮮やかなものから、花柄のかわいいものまで、器用に着こなしていますよ。皆さんもぜひ、この映画をご覧になって、アンネリとオンネリのスローライフを体感してください!

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