ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~(2016年 フランス)

ボン・ボヤージュ ~家族旅行は大暴走~ [DVD] - ジョゼ・ガルシア, アンドレ・デュソリエ, カロリーヌ・ヴィニョ, ジョセフィーヌ・キャリーズ, スティラノ・ルカイエ, シャルロット・ガブリ, ニコラ・ブナム
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午前6時15分、フランス・パリ。美容外科医のトム・コックス(ジョゼ・ガルシア)は、けたたましく鳴り響く目覚まし時計の音に驚き、目を覚まします。コックス一家の、待ちに待った夏休みの始まりです!コックス一家は、トムの運転する最新システムを搭載した真っ赤な新車・メドゥーサで、家族旅行に出掛ける事になっていました。しかし、トムの隣では、臨月を迎えた妻で精神科医のジュリア(カロリーヌ・ヴィニョ)がぐっすりと眠っています。トムは、今から30分後に出発しないと、渋滞に巻き込まれてしまうのではないかと焦りますが、ジュリアはどうしても眠気に勝てません。

ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~(吹替版) - ジョゼ・ガルシア, アンドレ・デュソリエ, カロリーヌ・ヴィニョ, ジョゼフィーヌ・キャリーズ, スティラノ・ルカイエ, シャルロット・ガブリ, ニコラ・ブナム, フレデリック・ジョルダン, ファブリス・ロジェ=ラカン, トマ・ラングマン
ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~(吹替版) - ジョゼ・ガルシア, アンドレ・デュソリエ, カロリーヌ・ヴィニョ, ジョゼフィーヌ・キャリーズ, スティラノ・ルカイエ, シャルロット・ガブリ, ニコラ・ブナム, フレデリック・ジョルダン, ファブリス・ロジェ=ラカン, トマ・ラングマン

そこで、トムは、子どもたちを起こしに行きます。トムとジュリアの間には、2人の子どもがいます。刑務所で精神科医として働く事を夢見る9歳の娘・リゾン(ジョゼフィーヌ・キャリーズ)と、アメコミヒーローが大好きな7歳のやんちゃ盛りの息子ノエ(スティラノ・ルカイエ)です。トムは、まず、「おいしい朝食ができてるよ。」と、ノエを起こそうとしますが、ノエは全く反応なし。トムは、仕方なくノエを抱っこして、リゾンを起こしに行きます。この時、リゾンは、既に起きていました。リゾンは、いつものように父親を「フランケンシュタイン先生」と、からかうと、「今度そう呼んだら、置いていく。」と、警告を受けてしまいます。ところが、リゾンは、ショックを受けるどころか、むしろ、「うれしい!一人になれる。」と、大喜び。ノエも目を覚まし、「僕も、一人になりたい。」と、リゾンに同調します。しかし、トムは、子どもたちの反応をあまり気にせず、「パパも一人になりたい。」と、ジョークを飛ばします。子どもたちの反抗は、何の効果もありませんでした。

ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~(字幕版) - ジョゼ・ガルシア, アンドレ・デュソリエ, カロリーヌ・ヴィニョ, ジョゼフィーヌ・キャリーズ, スティラノ・ルカイエ, シャルロット・ガブリ, ニコラ・ブナム, フレデリック・ジョルダン, ファブリス・ロジェ=ラカン, トマ・ラングマン
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しばらくして、ジュリアもようやく目を覚まし、一家4人で朝食を摂るのですが、その途中に、サングラスをかけた白髪の男性が訪ねてきます。訪ねてきたのは、トムの父・ベン(アンドレ・デュソリエ)でした。ジュリアは、この日にベンが訪ねてくる事を全く知りませんでした。トムは、事前に「一週間だけ一緒に。」と、ジュリアに話してはいましたが、ジュリアは、トムのこの言葉の意味をよく考えなかったのか、全く記憶になかったのです。「一週間だけ一緒に。」とは、ベンが一週間の家族旅行に参加する事を意味していました。トムが、またしても恋人にフラれたというベンを不憫に思い、家族旅行に誘っていたのです。

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こうして、一家4人に加えて、ベンも車に乗り込み、トムはエンジンをかけます。しかし、エンジンがかかった直後に、ノエが忘れ物をしてしまった事に気付きます。忘れ物とは、愛用の水中銃でした。トムは、目的地で新しいのを買えばいいと考えますが、ノエにとって、愛用の水中銃は唯一無二のもの。新しいものを買うなんて、とても考えられません。すると、今度はベンが、「トイレに行きたい」と、言い出します。トムは仕方なく、ベンと一緒に家に戻ります。トムはノエの水中銃を探し、その間、ベンはトイレで用を足します。しかし、ベンは、用を足した直後に、未使用のトイレットペーパーを無意識に3個も便器の中へ落としてしまいます。ベンはすぐにそれに気付きますが、なぜか残りの3個も便器に詰め込み、水で流して、蓋を閉じます。その後、トイレを出たベンは、一家4人が食べていたシリアルに目が留まり、思わず、つまみ食いをし始めます。そんな事を知る由もなかったトムは、ベンの出す物音を泥棒によるものだと勘違いし、遂に見つけたノエの水中銃を構えて、ベンの後ろ姿に向かって、発射します。ベンは、当然、声を上げて驚きます。トムは、泥棒だと思っていた相手が実はベンだと知ると、安堵するのでした。

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そんな時、トムのスマートフォンに、トムの患者のサシャ・シャトー・シャンテルから連絡が入ります。サシャは、夫・ジャン=マリーと一緒に行く、毎年恒例のバンドールへのドライブ旅行の途中でした。サシャは、昨日、トムにボトックス注射をしてもらったのですが、その箇所が少し痒くて、腫れてしまったのです。車の中でジュリアたちを待たせているトムは、畳み掛けるような早口でサシャを安心させ、ベンと一緒に車に戻ります。トイレットペーパーがぎっしりと詰まった便器が、悲鳴を上げているのに気付かずに。



こうして、ようやく出発した一行は、高速道路をひたすら進んでいました。リゾンとノエは、「お腹空いた!お腹空いた!」の大合唱で、ジュリアも、「お腹の子がお腹を空かせている。」と、トムに訴えます。トムは、車の燃料がかなり減っていた事もあり、サービスエリアで休憩を取る事にしました。サービスエリアに着くと、ベンがセルフのガソリンスタンドで給油をし、その間、他の4人がサービスエリア内の店舗で食べ物を選ぶ事になりました。給油をし始めたベンは、母親と一緒にヌーディスト・ビーチに向かう途中だった、青い髪の若い女性・メロディ(シャルロット・ガブリ)に声をかけられます。メロディは、母親が運転していた緑のバンを探していました。どうやら、トイレに行っている間に、母親に置いて行かれてしまったようです。ベンは、電話をかける事を提案しますが、メロディのスマートフォンが母親の運転する緑のバンの中にあるため、無理でした。そこで、ベンは、自身のスマートフォンを貸すのですが、メロディは母親の電話番号も、自身の電話番号も知りません。そこで、ベンは、目的地への方角がメロディと同じである事から、自身が給油をしていた車に独断で乗せてしまいます。しかも、ベンは、トムたちにバレないように、メロディを自身の上着で隠してしまいます。何も知らないトムたちは、店舗での買い物を終えて、車に戻り、再び目的地に向かって、出発するのでした。

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一行は、間もなく生まれる3人目の子どもの話題で盛り上がります。話を切り出したのは、ベンでした。唐突に「男の子だろ?」と、確かめてくるベンに、ジュリアは驚きます。ジュリアはベンに子どもの性別を伝えていないはずなのですが、なぜベンがそれを知っているのでしょうか。トムも、ベンに話していませんでした。ただ、「女の子じゃないよ。」とだけは言っていました。子どもが男の子だと知ったノエは、弟が生まれるのを大いに喜び、リゾンは、「最悪。」と、2人目の弟を、性別を理由にバッサリと斬り捨てます。一方、ベンは、3人目の子どもの名前がどうなるのか、興味津々の様子。自身のスマートフォンから、運転中であるトムのスマートフォンに電話をかけ、「アダム?マティス?ユーグ?」と、子どもの名前を聞き出そうとします。トムは、どれも否定した上で、「ギャスパーだ。」と、あろうことか、正解を教えてしまいます。名付け親であるジュリアは、表情が一変しました。「Uターンしてっ!」



しかし、高速道路を走行中のトムは、簡単にUターンする訳にはいきません。トムは、むしろ、時速130㎞までスピードを上げ、前の車にぶつかる寸前で車線変更します。車の最新システムは、次第に悲鳴を上げるようになります。その間、ベン以外の4人にまだ気付かれていないメロディは、ベンの足元でトムの危険運転に必死に耐えていました。やがて、最新システムが故障し、トムはスピードを下げられなくなってしまっただけでなく、停止もできなくなってしまいました。ジュリアは車の説明書を見つけ、必要な個所を読み上げますが、車はなかなか言う事を聞いてくれません。



そんな中、メロディがとうとう我慢の限界に達し、「暑くて、我慢できない」と、小声で本音を漏らします。ノエは、メロディの独り言に気付き、「後ろに、誰かいるよ。」と、トムたちに知らせます。ベンは、「面白い冗談だ。」と、笑いますが、メロディは、堂々と姿を見せて、4人に挨拶します。4人が甲高い悲鳴を上げ、パニックになったのは、言うまでもありませんでした…。



この映画は、クスクスと笑える瞬間が随所に出てきます。この映画は、目覚まし時計の音に気付かないジュリアが、寝返りを打つ時に、トムを殴ってしまうところから始まり、ベンが家の中で重い荷物を持つのを諦めて、階段の下にいたジュリアの背後に投げ落とし、トムは白のブラウス、白のパンツに真っ赤なジャケットを合わせるという、日本のバラエティー番組で見かけそうな衣装に身を包み、さらに、出発するその時になって、ノエが「水中銃を持ってくるのを忘れた。」と、言い出して、家に取りに帰る事にこだわり、ベンも、「トイレに行きたい。」と、言い出します。旅行に出発する前だけでも、ハプニングの連続です。



監督・脚本は、「真夜中のパリでヒャッハー」(2015年)、「世界の果てまでヒャッハー」(2016年)と、フランスで大ヒットを記録したアドベンチャーコメディ映画のシリーズが有名なニコラ・ブナム。今回、私は、「ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~」を観て、何度もクスクスと笑ってしまいました。トム役のジョゼ・ガルシアをはじめとする出演者全員が、ブナムによって緻密に計算された演出を真剣に形に表そうとしていた証拠と言えます。



特に、物語の後半で観られる危険なスタントは、その緻密に計算された演出の極みだと思いました。撮影では、CG合成には一切頼らず、登場人物たちが本当に100㎞を超えるスピードで車を運転したそうです。実際に運転した人たちは、誰一人として嫌がらず、むしろ喜んでいたとか。たとえ極めて危険な状況であっても、きちんと笑いを取る事ができたのは、彼らの人間離れした度胸があったからこそなのです。



この後、一家のパニック状態を鎮めるには、メロディが一刻も早く車を降りるしかないのですが、いかんせん、車の最新システムが故障していて、車を停止したくても、できません。むしろ、車のスピードは、時速10㎞単位で上がっていきます。さながら、サンドラ・ブロック主演の映画「スピード」(1994年)のようです。この車には、臨月を迎えたジュリアや、まだ幼いリゾンとノエ、高齢のベンも乗っていて、一行の顔ぶれを見るだけで、危険の度合いの高さが伝わってきます。そこへ、トムがメドゥーサを購入した会社・ダンジュン社の営業・ダニエリの役立たずな対応、遂に見つかったメロディの母親の鈍感さ、一家のパニック状態に我慢できなくなったメロディのキレっぷりが加わり、物語はますます緊張感が増していきます。そんな一行に、高速道路警察隊のブゾースが乗ったオートバイ、そして、勢いよく走り続けるメドゥーサに助手席のドアを外されてしまった黄色のBMWの運転手が猛スピードで追いかけてきます。トムは、この大ピンチをどう乗り切るのでしょうか?

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