マザーズ・デイ(2016年 アメリカ)

マザーズ・デイ [DVD] - ジュリア・ロバーツ, ジェニファー・アニストン, ケイト・ハドソン, ジェイソン・サダイキス, ジェニファー・ガーナー, ブリット・ロバートソン, ゲイリー・マーシャル
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毎年、それぞれの事情を抱える家族に、それぞれの「母の日」が訪れます。母親になる事は、最高の経験。しかし、母の日以外の364日は、学校へ行く我が子を送り出し、自身がいつものように出勤し、夜には、睡眠時間を削って、学芸会の衣装を徹夜で縫い、それでも、朝になれば、また、いつものように出勤しなければなりません。他にも、サッカー、体操、バレエといった習い事の送り迎えをしたり、我が子の興味をパソコンやiPadやiPhone以外にも向けさせる努力をしたりするなど、母親が休まる時間はそう簡単には訪れません。

マザーズ・デイ [Blu-ray] - ジュリア・ロバーツ, ジェニファー・アニストン, ケイト・ハドソン, ジェイソン・サダイキス, ジェニファー・ガーナー, ブリット・ロバートソン, ゲイリー・マーシャル
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アメリカ・ジョージア州アトランタ。ある日の朝、インテリアデザイナーで、二児の母でもあるサンディ(ジェニファー・アニストン)の家では、次男・マイキーがサンディを必死に呼んでいます。しばらくすると、サンディがシャワーを浴び終えて、マイキーの前に現れます。「大丈夫よ。ゆっくり呼吸して。」サンディは、そう言ってマイキーを安心させ、吸入器を渡します。マイキーは、落ち着きを取り戻して、吸入器を口で加え、息を吸います。マイキーは、どうしてもサンディに教えたい事がありました。マイキーの兄・ピーターが、アリを全部、家の裏庭に逃がしてしまったのです。

マザーズ・デイ(字幕版) - ジュリア・ロバーツ, ジェニファー・アニストン, ケイト・ハドソン, ジェイソン・サダイキス, ジェニファー・ガーナー, ブリット・ロバートソン, ゲイリー・マーシャル, ゲイリー・マーシャル
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そのピーターは、2人の友達と一緒に、朝からドーナツを頬張っていました。ピーターとマイキーの父親で、数年前にサンディと円満離婚したヘンリー(ティモシー・オリファント)が、朝であるにもかかわらず、ドーナツを持参して、やって来たのです。サンディは「朝からドーナツを食べるのは、いかがなものか。」と、思い、その場で注意しますが、ピーターは、ヘンリーからそれを許されるどころか、ヘンリーの方から、2人の友達を招いて、一緒に食べる事を提案したため、全く罪悪感がありません。しかし、ヘンリーがわざわざ朝に訪ねてきた一番の目的は、ドーナツを渡す事ではなく、サンディにある大事な報告をするためでした。



そんな時、近所に住むジェシー(ケイト・ハドソン)から電話がかかってきます。サンディは、たった今、自身の身に起こった出来事をジェシーにぶちまけます。そして、後でヘンリーから大事な報告を聴かなければならない事も打ち明けます。ジェシーは、「ヨリを戻すとか?」と、冗談を言うのですが、サンディは、即座に否定します。その後、ジェシーが電話を切ると、隣の家に住む姉・ギャビー(サラ・チョーク)に手招きされて、ガレージへ行きます。ガレージには、もうすぐ開かれるパレードに使われる山車がありました。それは、子宮をかたどった、何とも奇妙なものでした。



一方、バー「ショーティーの酒場」では、クリステン(ブリット・ロバートソン)が、まだ1歳に満たない娘・ケイティを抱いて、バーテンダーとして働くイギリス出身の恋人・ザック(ジャック・ホワイトホール)に会いに来ていました。今夜、所用があるクリステンは、ケイティが飲むミルクが入った哺乳瓶を渡し、冷蔵庫に保管するよう頼むのですが、ザックは、申し訳なさそうな表情で、事情を話します。実は、コメディアンとしての成功を目指しているザックは、今夜、「バックヘッド・コメディクラブ」で開かれるお笑いコンテストの1回戦に出場する事になっていたのです。ザックは、クリステンとの交際を始めて5年になりますが、なかなか夢が現実になるのは難しく、また、その間にケイティが生まれた事もあり、昼間は、生活費を稼ぐべく、パーテンダーをしているのです。以前からずっと、ザックの夢を応援しているクリステンは、ザックから事情を知るとすぐに理解を示して、ケイティと一緒に「ショーティーの酒場」を離れます。



所変わって、アトランタにある墓地では、スポーツジムを経営するブラッドリー(ジェイソン・サダイキス)が、長女・レイチェル(ジェシー・ケース)、次女・ヴィッキー(エラ・アンダーソン)と一緒に、1年前に亡くなった妻・ダナ(ジェニファー・ガーナー)のお墓参りに来ていました。レイチェルは、トミー(グレイソン・ラッセル)という青年から電話が入り、ブラッドリーに「誰なんだ?」と、尋ねられますが、レイチェルは「友達に『モールへ行こう。』と、誘われた。」と、誤魔化します。一方、ヴィッキーは、この日、登校前でしたが、レイチェルと一緒にサッカーチームの練習に参加する予定が入っていたため、チームのユニフォームを着ていて、用具一式を持参していました。ヴィッキーは、ダナの墓石を見つめながら、ダナがチームの練習に遅刻した事が一度もなかったのを思い出していました。



一方、フロリダでは、アダム・フリーマンの司会で、通販番組の収録が行われていました。この日、番組でプレゼンテーションを行ったのは、この番組のカリスマ社長のミランダ(ジュリア・ロバーツ)でした。ミランダは、著書の宣伝でアトランタを訪れていたため、中継先から出演していました。ミランダが紹介していた商品は、クリスタルのペンダント。母の日のプレゼントに最適だと考えての事でした。




ジェシーは、家の庭で、かなり前から疎遠になっている母親・フローレンス(マーゴ・マーティンデイル)の事を考えていました。疎遠になってしまった原因は、ジェシーにありました。実は、ジェシーは、父親・アール(ロバート・パイン)と一緒にトレーラーでの移動を続け、今はテキサス州に滞在中のフローレンスの猛反対を押し切って、インド出身の医師・ラッセル(アーシフ・マンドヴィ)と国際結婚し、息子・タナーを出産したのです。ジェシーは、当時の事を思い出すのがとても嫌で、人前ではフローレンスとの喧嘩の原因を忘れるふりをする程でした。ギャビーは、スカイプを使って、フローレンスと再会する事を提案しますが、ジェシーの反応はイマイチでした。しかし、こう提案したギャビーにも、両親には明かせない秘密がありました。実は、ギャビーはレズビアンで、マックス(キャメロン・エスポジート)という女性と結婚していたのです。ギャビーとマックスには、一人息子のチャーリー(オーウェン・ワイルダー・ヴァカーロ)がいます。チャーリーは、マックスが精子バンクの力を借りて出産し、ギャビーが養子に迎える形を取った子でした。



所変わって、サンディの家では、遂に、ヘンリーがサンディに大事な報告をします。その内容とは、ヘンリーの再婚でした。相手は、大昔にヘンリーと別れたモデルのティナ(シェイ・ミッチェル)です。サンディは、ヘンリーがまだ20代のティナとヨリを戻し、再婚していた事に、ショックを隠せません。報告をしたヘンリーにとっても、再婚は、弾みと言うべきなのか、それとも、衝動的と言うべきなのか、判断が難しく、自身のした事が信じられませんでした。




スポーツジムに出勤したブラッドリーは、会員の女性たちから、あるバツイチの女性を紹介する事を提案されます。しかし、今のブラッドリーには、新たな恋に踏み出したいという気持ちはありません。ブラッドリーがダナと出会ったのは、アメリカ軍の海兵隊に所属していた時代の事でした。ブラッドリーは曹長で、ダナはブラッドリーと同じく海兵隊員でした。やがて、2人は結婚し、2人の娘に恵まれましたが、1年前にダナが若くして亡くなってしまいました。ダナを亡くした今、ブラッドリーは、スポーツジムで働く傍ら、娘たちのサッカーチームでコーチをしています。コーチをしている時のブラッドリーは、大声で部下を鼓舞する海兵隊の曹長そのままで、サッカーチームの練習には、あのトミーも来ていました。




ジェシーは、ギャビーの家で、スカイプを通して、フローレンスと再会します。フローレンスの首元には、ギャビーがプレゼントしたクリスタルのペンダントが輝いていました。それは、ミランダが自身の通販番組で紹介していた、あのペンダントでした。渋々といった感じで挨拶するジェシーに対し、フローレンスは「やっと、謝る気になったのね。」と、自信たっぷりの様子。フローレンスには、ジェシーとラッセルの結婚生活が最後まで続かないという絶対的な自信があり、その通りになったと思い込んでいるのです。しかし、実際には、フローレンスの思い込みとは裏腹に、当人たちはまさに夫婦円満といった感じでした。




ティナが、目元だけきゅうりパックをして、家の中庭の片隅で眠っていると、ミランダの代理人と名乗る男性・ランス(ヘクター・エリゾンド)が訪ねてきます。ティナは、ランスを中庭に招いて、応対します。ランスは、ミランダの番組のインテリアデザイナーを探していました。ティナは、過去に何人かいた自薦の人たちから誰かを推薦するのではなく、サンディを推薦します。サンディは、住宅から五つ星ホテルまで幅広くインテリアデザインを手掛けていて、ミランダの番組にうってつけだというのです。



夜、ブラッドリーは、家のリビングで、生前のダナの姿が映っているビデオに見入っていました。ダナは、軍服に身を包み、出征先にあるテントでカラオケを楽しんでいました。その途中、夕食ができた事を知らせるレイチェルの声が聞こえてきますが、ブラッドリーは全くそれに気付きませんでした。レイチェルは、ブラッドリーの様子を見に、リビングに入ってきます。レイチェルは、ブラッドリーが見入っているビデオを目にして、ダナがカラオケ好きだった事を思い出します。夕食後、ブラッドリーは、レイチェルからお使いを頼まれ、近所のスーパーマーケットへ向かいます。




「バックヘッド・コメディクラブ」では、お笑いコンテストが始まろうとしていました。女性スタンダップコメディアンのジェネヴィーヴが母の日の話題でステージを温めた後、いよいよコンテストが始まります。司会は、このクラブのオーナーで、中古車販売界のレジェンドと呼ばれているウォリー(ジョン・ロヴィッツ)です。ウォリーは、愛犬のパグを抱っこして、ステージに立ちます。ウォリーが最初に紹介したのは、「ショーティーの酒場」でバーテンダーをしている、あのザックでした。ザックは、イギリス出身である自身の事や、アメリカ出身であるクリステンの事、2人の間に生まれたケイティの事をネタにして、客席を笑わせました。




コンテストが終わった後、家に戻ったザックは、クリステンと結婚の話し合いをします。ザックは、以前に何度かクリステンにプロポーズをした事がありましたが、クリステンはその度に躊躇しました。ザックは、改めてクリステンに結婚を躊躇う理由を尋ねますが、クリステンは、なかなか答えてくれません。クリステンは、ザックと距離を置きたい訳ではないのですが、ザックは永遠に答えを待ってくれるような人ではありません。実は、クリステンが結婚に踏み切れないのには、れっきとした理由がありました。将来、クリステンに離婚するつもりが毛頭ないのに、もしザックから離婚の申し出があったらどうすればいいのか、分からないからです。また、自身が養女で、生い立ちをよく知らないのも、結婚に踏み切れない理由でした。クリステンは、ザックと結婚する時に、必ず実母の前で結婚の誓いをしたいのです。クリステンは、実母に会った記憶が全くないのですが、過去に、実母の行方を調べた事がありました。その結果、住所は判明しましたが、連絡を取る勇気は出ませんでした。クリステンがそうなってしまうのは、無理もありません。クリステンの実母は、ミランダなのですから…。




あらすじのご紹介がいつも以上に長くて、申し訳ございません。メガホンを取ったゲイリー・マーシャル監督の得意とする、いくつものストーリーが上手く絡み合っていく構成のため、皆さんが頭の中でストーリーを上手く整理できるよう、それぞれのストーリーを色分けさせていただきました。何卒ご了承くださいませ。



さて、この映画は、「バレンタインデー」(2010年)、「ニューイヤーズ・イブ」(2011年)に続くホリデイ3部作の完結編であり、この映画が制作された2016年に亡くなったマーシャル監督の遺作でもあります。遺作という寂しさを全く感じさせない、ホリデイ3部作らしい、ほんわかとした雰囲気がこの映画の魅力です。



サンディ役のジェニファー・アニストンは、少々怒りっぽいキャラクターで笑わせたかと思うと、母親らしい落ち着きを見せて、観る者の心を温かくしました。ジェシー役のケイト・ハドソンは、両親と再会した後で、ドタバタ劇を繰り広げ、観る者を大いに笑わせました。クリステン役のブリット・ロバートソンは、この映画で最も複雑な役どころを、ほんわかとした雰囲気を壊さずに見事に演じ切りました。ブラッドリー役のジェイソン・サダイキスは、メインキャストの中では唯一の男性。妻を亡くした喪失感から抜け出せない辛さと、不器用ながらも娘たちと懸命に向き合う姿を好演していました。そして、ミランダ役のジュリア・ロバーツは、艶のある赤毛とひざ丈の短い衣装の着こなしの良さで、存在感を見せつけました。



間もなく、母の日がやって来ます。この映画をご覧になると、母親への感謝の気持ちを伝えたいという、優しい気持ちが湧いてきますよ!

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