おかしなおかしな大追跡(1972年 アメリカ)

おかしなおかしな大追跡 特別編 [DVD] - バーブラ・ストライサンド, ライアン・オニール, ケネス・マース, オースティン・ペンドルトン, ピーター・ボグダノヴィッチ
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アメリカ・サンフランシスコ。昔々、この地に、格子縞の旅行カバンがありました。カバンの中には、極秘資料が納められたファイルがありました。ある日、持ち主の男性・スミス(マイケル・マーフィ)は、このカバンに、極秘資料のファイルをはじめとする様々な物をを詰めて、飛行機に搭乗し、サンフランシスコに向かいます。飛行機がサンフランシスコに着陸すると、スミスは空港内でカバンを受け取り、極秘資料が無事である事を確認します。その後、スミスは、空港の外に出て、タクシーに乗ります。すると、その直後に、ゴルフの荷物を担いだ男性・ジョーンズ(フィリップ・ロス)も同様に空港の外に出て、大急ぎでタクシーに乗り、スミスが乗ったタクシーを追いかけるよう、運転手に指示します。

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スミスとジョーンズがそれぞれ空港を離れた後、学者のハワード(ライアン・オニール)が婚約者のユーニス(マデリーン・カーン)と一緒に、空港の外に出てきます。ハワードは、あの極秘資料が入ったカバンと全く同じ模様のカバンを持っていました。ユーニスは、6時15分までには宿泊先のホテルにチェックインし、急いで着替えて、学会のパーティーの会場に入らなければなりませんでした。また、ユーニスは、新婚旅行でサンフランシスコを訪れる事が長年の夢でした。ユーニスは、まだ婚約中ではありましたが、長年の夢が遂に叶い、まさに夢見心地でした。



その後、スミスは、サンフランシスコの街角でタクシーを降ります。後を追いかけていたジョーンズも、同じ場所でタクシーを降り、カバンに入っていたクラブを何本か歩道の脇に捨てて、引き続き後を追いかけます。そんな2人がどこかへ去っていった後、放浪の旅をしている若い女性・ジュディ(バーブラ・ストライサンド)が、その歩道を横切っていきます。ジュディは、同じ格子縞のカバンを腕からぶら下げていました。ジュディは、横断歩道を渡り終えると交差点の角に建つイタリア料理店の前で足を止めます。窓ガラスの向こうで、一人のシェフがピザの生地を天井に向かって投げていたのが何となく気になったのです。ジュディは、しばらくの間、シェフのプロの技に夢中になっていましたが、生地が天井に引っ掛かってしまうと、後ろを向いて、再び歩き出します。

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その頃、ハワードとユーニスは、タクシーでホテルに向かっていました。タクシーに乗っている間も、夢が叶った喜びをハワードの隣で延々と語り続けるユーニス。しかし、そんな時、2人を乗せたタクシーが、道路を横断していた女性とぶつかりそうになります。女性は、イタリア料理店に足を止めていた、あのジュディでした。運転手は、ジュディに向かって、思わず「死にたいのか?」と怒鳴りますが、ジュディは歩くスピードを全く緩めず、何も言わずに去っていきます。ハワードとユーニスに怪我はありませんでしたが、ハワードは、カバンの中の荷物が無事かどうかを心配します。実は、ハワードは、石を叩く音の響きを研究する学者。彼のカバンの中には、絶対に割れてはいけない大切な石、その名も古生紀火成岩が入っているのです。ユーニスは、ハワードの事を大袈裟だと捉えますが、運転手はハワードに同情したのでした。



一方、ジョーンズは、まだスミスを追いかけていました。スミスは、時折、人気を感じて、後ろを振り返っていましたが、ジョーンズは、何事もないふりをし、スミスが再び歩き出すのを確かめると、さらにクラブを何本か投げ捨てて、早足で追いかけるのでした。同じ頃、ジュディは、とある大きなホテルに入ります。そして、フロントに1717号室の鍵が置いてあるのを見つけると、フロント係のフリッツ(ステファン・ギーラッシュ)に「友達に逢いに来たの。確か、1717号室よ。」と声を掛け、鍵を受け取ろうとします。しかし、ジュディの言葉は真っ赤な嘘。実は、ジュディは、真っ白な大きな箱を何箱も積み上げて、肩に載せて歩く男性を見かけて、夢中で追い掛け、男性がこのホテルに入ると、ジュディも同じように中に入ったのですが、入って早々に男性を見失ってしまったのです。ジュディに声を掛けられたフリッツは、(1717号室が)空室であるが故に鍵を渡す事ができない旨を伝えます。しかし、ジュディは、すぐには諦めず、「クリスタル・ホテルの1717号室のはずなのに。」と粘ります。しかし、このホテルの名称は、クリスタル・ホテルではなく、ブリストル・ホテル。ジュディは、フリッツからそのように間違いを指摘されると、「誰かの勘違いね。」と、にこやかに捨て台詞を吐いて、フロントを離れるのでした。



その後、ジュディと入れ替わるように、ホテルの常連客のヴァン・ホスキンズ夫人(メイベル・アルバートソン)が、チェックインのため、フロントを訪れます。ヴァン・ホスキンズ夫人は、フリッツの顔を見るなり、かつてフロント係の一人として働いていたハンスだと思い込んで、「ハンス!」と声を掛けます。フリッツは、それをやんわりと訂正し、その場を離れます。すると、ヴァン・ホスキンズ夫人は、持っていた格子縞のカバンをフロントの机の上に置き、ファスナーを開けます。カバンの中には、まばゆい光を放つ高級ジュエリーがびっしりと詰まっていました。その頃、ジュディは、フロントの傍に設置してある電話を使い、部屋の鍵を受け取っていないにもかかわらず、1717号室の宿泊客だと名乗って、ルームサービスの依頼をします。しかも、「赤ん坊が寝ているから、部屋の前の廊下に置いといて。」と、手の込んだ嘘を付け加えます。



その後、ハワードとユーニスも、ホテルに到着します。そのホテルとは、なんと、ブリストル・ホテルでした。2人はフロントでチェックインをしますが、その途中、ユーニスは、ハワードに、「(ホテルの中にある)薬局へ行って、アスピリンを買ってほしい。」と頼みます。ユーニスは、よく頭痛に悩まされており、この日も、どうしてもアスピリンが必要だったのです。ハワードは、すぐに薬局に向かい、アスピリンを探し始めます。ハワードがしばらくの間アスピリンを探していると、その背後で、いつの間にか、見知らぬ女性がニッコリしていました。女性は、ホテルの1717号室の宿泊客になりすましている、あのジュディでした。ジュディは、ハワードと目が合うと、いきなり大胆な質問を投げ掛けます。「(私に)気があるの?」ハワードは、当然否定しますが、ジュディは、「私の名前を知りたくないの?」と言って、自身の名前をハワードに尋ねさせ、そして、握手にこぎ着けます。さらに、ジュディは、握手した手をいつまでも離そうとせず、ハワードをわざと転倒させたり、高価なラジオをレジに持っていって、新婚旅行中の女性になりますまして、「支払いは夫にさせる」と言い、ハワードの事を突然「スティーブ」と呼んで、支払いをさせようとしたりと、ハワードをわざと怒らせて、面白がります。



しかし、ジュディの迷惑行動は、これだけでは終わりませんでした。ハワードがジュディの横着な行動の数々に腹を立てて薬局を出て行くと、後を追いかけ、そして、ハワードに追い付くと、彼の着ていたスーツを無我夢中で引っ張り、生地を真っ二つにちぎってしまいます。ハワードは、ジュディを突き離したくて仕方がありませんでしたが、ジュディはユーニスの待つフロントまでハワードを追いかけ、ユーニスの目の前でハワードを堂々とプレイボーイ扱いします。しかし、ユーニスは、ハワードと縁を切るつもりは毛頭なく、むしろ、ジュディの礼儀を欠いた振る舞いに腹を立てるのでした。



その頃、ジョーンズは、ブリストル・ホテルの17階の廊下を歩いていました。ジョーンズは、スミスがこの階のどこかの部屋にいるのではないかと思い、まず、1715号室の扉と床の隙間から部屋の中の様子を覘き込みます。部屋の中には、あの格子縞のカバンが見えました。しかし、1715号室にいたのは、スミスではなく、ヴァン・ホスキンズ夫人でした。てっきりスミスがいるものと勝手に思い込んでいるジョーンズは、背後からいきなりハワードに声を掛けられます。ハワードは、1717号室の向かい側にある1716号室に滞在していました。ジョーンズは事情がバレてはならないと思い、その場をどうにかして誤魔化して、1717号室に入っていきます。この部屋の前には、ジュディが依頼していたルームサービスの品物が廊下に置いてありました。



ジョーンズが1717号室に入った後、ジュディが17階にやって来ます。ジュディは、てっきり1717号室に入るかと思いきや、なぜか、ハワードが滞在している1716号室に入っていきました。ジュディは、自身が破ってしまったハワードのスーツを見るからに楽しそうに直し、それをクローゼットにしまうと、テーブルの上にハワードが出席する学会のパーティーの案内状が置いてあるのを見つけます。ジュディは、内容を一通り読むと、ある壮大な作戦を思い付きます。その頃、ハワードは、隣のユーニスの部屋にいました。ハワードは、ジュディとの関係を厳しく追及されていました…。



この映画でメガホンを取ったのは、ピーター・ボグダノヴィッチ監督。代表作に、「ラスト・ショー」(1971年)、「ペーパー・ムーン」(1973年)があります。ハワードを演じたのは、ライアン・オニール。「ある愛の詩」(1970年)、そして、ボグダノヴィッチ監督がメガホンを取った「ペーパー・ムーン」(1973年)で知られる俳優です。ジュディを演じたのは、バーブラ・ストライサンド。「ファニー・ガール」(1968年)、「スター誕生」(1976年)等に出演してきただけでなく、歌手、作曲家、映画監督、映画プロデューサーと、多方面で活躍しています。



この映画のキーパーソンは、バーブラ・ストライサンド演じるジュディです。憎たらしい程に頭の回転が速く、男性たちに対して、体を張って自分自身を猛アピールしています。彼女に振り回されるハワードは、大声を張って潔白を証明しようとするのですが、誰も聞く耳を持たず、誰もがジュディの言う事を素直に信じてしまいます。さらに、これに、同じ格子縞のカバンを持った人たちが、ブリストル・ホテルの17階でこっそりとカバンをシャッフルしてしまうという、何とも複雑なトラブルが加わり、この映画はドタバタ劇に発展していきます。頭の整理をするのがとても大変な映画ですが、途中で諦める事なく、ラストシーンまで楽しんでいただきたいと思います。サンフランシスコの地形を存分に活かしたクライマックスも、必見ですよ!

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