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zoom RSS ロシュフォールの恋人たち(1966年 フランス)

<<   作成日時 : 2018/07/18 22:56   >>

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ある金曜日の朝、フランス西南部にある海辺の町・ロシュフォールでは、年に1度の海祭りを2日後に控え、着々と準備が進んでいました。この町に住む美しい双子の姉妹、姉のソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)と妹のデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、普段、自分たちの自宅で幼い少女たちにバレエを教えていましたが、ソランジュにも、デルフィーヌにも、大きな夢がありました。ピアノやトランペット等の楽器の演奏や作曲が得意なソランジュは、パリに出て、作曲家として成功したいと考えていました。一方、少女たちにバレエを教えるだけで人生を終えたくないデルフィーヌも、パリに出て、プロのバレリーナとして成功したいと考えていました。また、2人には、いつか素敵な男性と運命の出会いを果たしたいという、女性としての夢もありました。

そんなソランジュとデルフィーヌを女手一つで育てたのは、母・イボンヌ(ダニエル・ダリュー)でした。町の広場の一角でカフェを営むイボンヌは、その気さくな人柄で、多くの常連客を魅了していました。常連客の中には、海祭りでオートバイの曲乗りを披露するためにロシュフォールに滞在していた旅芸人のビル(グローバー・デール)とエチエンヌ(ジョージ・チャキリス)、兵役中の水兵・マクザンス(ジャック・ペラン)らがいました。


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デルフィーヌは、バレエのレッスンが終わった後に、学校の授業を終えた幼い弟・ブブを迎えに、学校へ向かいます。学校を出たブブは、デルフィーヌの姿を見つけると、すぐに走って、近付き、デルフィーヌは、ブブの服に付いた汚れを手で払います。その時、2人の背後から2人の男性が近付いてきます。男性たちは、なんと、ビルとエチエンヌでした。ビルとエチエンヌは、カフェの営業時間中で、どうしても厨房を離れられないイボンヌに代わり、わざわざブブを迎えに、学校を訪れたのです。2人から事情を聞かされたデルフィーヌは、この日、他にも大事な用事があったため、ブブを2人に託して、学校を後にします。

デルフィーヌが向かった先は、恋人で画商のギヨーム(ジャック・リベロール)が営む店でした。ギヨームは、一度だけ、デルフィーヌにプロポーズをした事がありましたが、その時は断られてしまいました。しかし、ギヨームは、簡単には諦められず、今度は、わざわざデルフィーヌを自分の店に呼び出して、再びプロポーズをしようと考えていたのです。店に入ってきたデルフィーヌに、何度も愛の言葉を囁くギヨーム。しかし、デルフィーヌは、わざとらしく聞こえるギヨームの言葉をどうしても信じられず、やはりプロポーズを受け入れる気にはなれませんでした。デルフィーヌは、ギヨームに別れを告げ、帰宅の途に就きます。


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帰宅後、デルフィーヌはずっと黙ったままでした。しかし、双子の姉であるソランジュは、デルフィーヌが黙っている理由をよく理解していました、とうとうギヨームと別れた事、そして、デルフィーヌにはまだ会った事のない運命の男性がいる事を。デルフィーヌは、ギヨームの店に飾られていた、自身の肖像画を描いた人物こそが、運命の男性だと信じていました。そこで、ソランジュは、パリでデルフィーヌを運命の男性に会わせてあげられたらと思い、パリからロシュフォールにやって来て間もない知人・シモン(ミシェル・ピコリ)に会いに行き、協力をしてもらうよう、頼み込みます。シモンは、二つ返事で協力を引き受けます。

シモンがロシュフォールに移り住んだのは、1か月前の事でした。シモンには、かつて、もう少しで結婚というところで恋人と別れた過去がありました。10年前、シモンは、ロシュフォールで恋人と出会い、恋人が子どもを身籠ったのをきっかけにプロポーズしましたが、恋人は首を縦に振ろうとはしませんでした。その理由は、シモンの名字でした。実は、シモンの名字は、「ダム」といい、フランス語で「婦人」を意味します。もし、恋人がシモンと結婚すると、名字が変わり、マダム・ダム(婦人夫人)と呼ばれる事になってしまいます。「こんな変な名前になんて、なりたくない」と考えた恋人は、別れを告げることなく、シモンの元を去ってしまったのです。その後、シモンは、ずっとパリで暮らしていましたが、恋人の事がどうしても忘れられず、10年前に恋人と出会った場所であるロシュフォールに移り住んだのです。





同じ日の午後、ソランジュは、ブブを迎えに、学校へ向かいます。この日も、学校にはビルとエチエンヌが来ていました。ブブが姿を現すと、ソランジュに近付き、そこへビルとエチエンヌも近付きます。ブブは、2人を友達としてソランジュに紹介した後、ソランジュではなく、あくまで2人と一緒に帰ろうとします。ソランジュは、ブブがわがままを言っているのだと思い、2人の方に行こうとするブブの腕を引っ張るのですが、引っ張った勢いで、ブブの通学用のカバンの中身が全て外に飛び出してしまいます。慌てて、中身を拾うソランジュ。すると、そこへ一人の男性が助けにやって来ます。ソランジュは男性に一目惚れし、男性もソランジュに一目惚れし、しばらくの間、お互いの手の動きが止まってしまいます。男性は、ソランジュが楽譜を持ち歩いているのに気付き、ソランジュに「また、会えませんか?」と尋ねますが、ソランジュは、無意識に「無理です」と言ってしまい、自身が作った曲の楽譜を落とした事に気が付かないまま、ブブの手を引いて、その場を去って行きます。男性は、落ちた楽譜を手に取り、曲の完成度の高さに、思わず驚いてしまいます。この男性の名は、アンディ(ジーン・ケリー)。実は、アンディは、シモンの友人にあたるアメリカ人で、わざわざシモンに会いに、パリからロシュフォールにやって来たのです。



同じ頃、イボンヌは、カフェの常連客を相手に他愛もない会話をしていました。話の自然な流れで、イボンヌは、ブブの実の父親の話をする事になってしまいます。イボンヌは、10年前、ソランジュとデルフィーヌが寄宿舎で暮らしていた頃に、一人の男性と恋に落ち、子どもを身籠ったのですが、なんと、男性の名字を理由に、別れを告げずに、男性の元を去ってしまったのです。ソランジュにも、デルフィーヌにも、この事実は未だに全く知らされていませんでした…。



「ロシュフォールの恋人たち」は、「シェルブールの雨傘」に続くカトリーヌ・ドヌーヴの代表作です。監督、脚本は、「シェルブールの雨傘」で監督を務めたジャック・ドゥミ。音楽は、やはり、こちらも、「シェルブールの雨傘」に携わっているミシェル・ルグラン。「シェルブールの雨傘」をよくご存知の方であれば、「ロシュフォールの恋人たち」の世界観を何となく想像できるのではないかと思います。



その世界観を最初に感じたのは、オープニングタイトルでした。物語の舞台・ロシュフォールを流れるシャラント川にかかるロシュフォール運搬橋の上に立つ大勢の若者たちによる息の合ったスローテンポのダンスは、ピアノが主旋律を奏でるジャズテイストの曲「トランスボドゥール橋」や青空との相性がとても良く、観ていて、思わず真似をしたくなるくらいに格好良かったです。

次に世界観を感じたのは、双子の姉妹の姉・ソランジュを演じたフランソワーズ・ドルレアックと、妹・デルフィーヌを演じたカトリーヌ・ドヌーヴの物凄く色鮮やかな衣装です。物語の序盤で、ドルレアックは、イエローの大きな帽子を被り、イエローのラインが入った白のワンピースを可愛く着こなしていました。また、ドヌーヴは、ピンクの大きな帽子を被り、ピンクのラインが入った白のワンピースを、さらに可愛く着こなしていました。因みに、ドルレアックは、ドヌーヴの実の姉にあたります。「ロシュフォールの恋人たち」で姉妹での共演を果たし、将来を嘱望される女優でしたが、1967年に、交通事故により、25歳の若さで亡くなりました。

また、ソランジュが落とした楽譜を手にするアメリカ人・アンディを演じたジーン・ケリーの歌唱力や非常にキレのあるダンスも印象に残りました。アンディは、ソランジュが落とした楽譜を手にした後、その場で、しばらく歌い、踊るのですが、伸びやかな歌声とタップダンスの動きを所々に取り入れた軽やかなダンスは、「雨に唄えば」の、土砂降りの雨の中を歌い踊る、あまりにも有名なあのシーンを彷彿とさせました。「ロシュフォールの恋人たち」は、勿論、どの出演者も、持てる力を全て出して、歌い、踊っていたと思いますが、ジーン・ケリーの貢献なくして成り立たない映画だったのだと思いました。



私は、最初、シンプルに衣装の美しさと歌とダンスを楽しんでいたのですが、それぞれの登場人物が抱える背景を少しずつ頭の中に入れていくと、後に、点と線が繋がる面白さを感じられるようになり、物語の組み立て方がいかに素晴らしいのかを理解できるようになりました。気軽な気持ちで観られるミュージカル映画のように見えて、実は、とても奥が深いミュージカル映画だったのです。この夏、猛暑を忘れるのにピッタリの映画です。ぜひ、ご覧いただけたらと思います。もし、ご覧になる時間が取れない場合は、まず、とにかく、音楽が最高なので、サウンドトラックに入っている「キャラバンの到着」を聴いていただく事から始めてはいかがでしょうか。


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