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zoom RSS ジャッジ 裁かれる判事(2014年 アメリカ)

<<   作成日時 : 2018/06/13 20:57   >>

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ハンク(ロバート・ダウニーJR.)は、アメリカ・インディアナ州のとある田舎町で生まれ育ち、一流の法科大学として有名なノースウェスタン大学を首席で卒業後、イリノイ州シカゴにある大手法律事務所に就職して、着実に実績を積み上げてきた、まさにエリート街道を突き進んできた弁護士。裁判で勝訴を勝ち取るためなら手段を選ばない事で知られるハンクは、裁判で対峙する相手側の弁護士から、「悪徳弁護士」と呼ばれていました。プライベートでは、幼い娘・ローレン(エマ・トレンブレイ)と真面目に向き合う一面があり、一見、良き父親に見えますが、妻・リサ(サラ・ランカスター)との間には、修復が見込めないくらいに深い亀裂が生じていました。リサは、仕事で多忙を極め、家庭を顧みようとしないハンクに対し、激しい憤りを感じていたのですが、ちょうどハンクが家を留守にしていた日に、フェイスブックを通じて、偶然、かつての恋人と再会し、一夜を共にしてしまったのです。離婚協議が始まるのは、もはや時間の問題でした。


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ある日、ハンクのスマートフォンに、兄で自動車修理工のグレン(ビンセント・ドノフリオ)から着信が入りますが、ハンクは、わざとそれを無視します。その後、ハンクは、裁判所で、ある裁判の被告側の弁護人として、裁判の開廷を待っていたのですが、開廷の時間になり、判事が入廷したのとほぼ同時に、グレンから、今度は留守電メッセージが入ります。ハンクは、今度は無視する訳にはいかないと思い、留守電メッセージに耳を傾けます。そして、判事の元に近付き、裁判の延期を求めます。故郷で暮らしていた母・メアリーが突然、心臓の病で倒れ、判事をしている父・ジョセフ(ロバート・デュバル)、グレン、弟のデール(ジェレミー・ストロング)を遺して亡くなったのです。ハンクは、葬儀の参列を希望するリサやローレンを無視して、アジサイが咲き乱れる家を後にし、一人で故郷へ向かいます。



大都会・シカゴの色にすっかり染まってしまったハンクの目に映る故郷は、相変わらず、何も魅力のない田舎町でした。急用のためとはいえ、何があっても帰りたくなかった故郷に帰ってきてしまった自分自身に対して、少々腹を立てるハンク。その後、メアリーの棺が安置された建物に辿り着いたハンクは、メアリーと無言の対面を果たします。そんなハンクの背後から、デールがハンディカメラを持って近付いて来ます。デールは、ハンディカメラで映像撮影するのが趣味で、常にハンディカメラを肌身離さず持ち歩き、この時も、ハンクがメアリーと無言の対面を果たし、悲しみに暮れる様子を背後から撮影していました。インディアナ州の田舎町の、アジサイが咲き乱れる家の庭でメアリーが倒れているのを発見したのは、デールでした。しかし、家族の必死の願いも空しく、メアリーは息を引き取ったのです。さらに、ハンクは、グレンと再会します。グレンは、ハンクがリサやローレンを連れて来なかった事から、ハンクの結婚生活があまり上手く行っていないのではと心配します。その後、ハンクは、ジョセフが判事を務める地元の裁判所へ向かいます。ハンクは、裁判所に到着すると、傍聴席に座り、父がいつもとほぼ変わらぬ様子で裁判に臨むのを、尊敬の眼差しでじっと見つめるのでした。



ジョセフは、昔から息子たちを厳しく躾けてきました。たとえ、亡き妻の葬儀の前日であっても、それは全く変わりませんでした。グレンには、(グレンの)息子たちをおとなしくさせるよう注意し、ハンクには、ハンクが駐車した車が出庫しやすくなるよう、車の向きを変えておきなさいと命じ、デールには、ハンディカメラでメアリーの葬儀を撮影するという、不謹慎な行動を慎むよう、釘を刺します。息子たちは皆、父親の言う事に逆らう事なく、「了解、判事」と返事をするのみ。しかし、ハンクは、この奇妙な親子関係を昔から嫌っていました。翌朝、ジョセフ、グレン、デールの3人は、近所の食堂で朝食を摂ります。しばらくして、ハンクが遅れて食堂に現れますが、ハンクは、自分だけが置いてきぼりを喰らった事に腹を立てていました。3人は、ハンクの怒りをあまり気にする事なく、朝食をあっという間に平らげ、食堂を出ていきます。この食堂の店員で、ハンクの幼なじみのサマンサ(ベラ・ファーミガ)は、ハンクたちのやり取りを見て、昔も今も親子の仲があまり良くないのだと悟ります。



メアリーの葬儀は無事に終わり、参列者たちは、これからメアリーが埋葬される墓地を後にしていきます。ハンクも、グレンやデールと一緒に、墓地を離れようとしますが、その時、ジョセフがメアリーの棺の前で酷く落胆しているのを目撃します。あんなに厳格な父親が体を縮めて落胆する姿を見たのは、極めて珍しい事でした。実は、ジョセフは、ある事情で、28年にわたって禁酒をしていました。しかし、前日にハンクが傍聴した裁判では、珍しく何度か言葉の言い間違いをしていました。ハンクは、メアリーの死をきっかけに、ジョセフが再び酒を飲むようになったのでは心配します。



翌朝、残念な事に、ハンクの不安が的中します。ハンクが、ガレージの前でシカゴへ帰る支度をしていた時に、ジョセフの車のフロントガラスが破損しているのを見つけたのです。ハンクは、グレンにフロントガラスの修理を頼みますが、グレンが修理をしている時に、ジョセフが突然姿を現し、怒りをぶつけ始めます。ハンクはこれに応戦しますが、ジョセフからリサとの不仲を指摘されてしまいます。ジョセフは、リサの取ってしまった行動の一部始終をメアリーから聞かされていたのです。ハンクは、二度と故郷に帰らないと心に決め、帰宅の途に就きます。ところが、帰りの飛行機に搭乗し、離陸を待っていたハンクのスマートフォンにグレンから着信が入ります。ジョセフが、飲酒運転をし、死亡事故を起こした疑いで、保安官に連行されたというのです。



事故の犠牲となった人物の名は、マーク・ブラックウェル(マーク・キーリィ)。マークは、グレンの同級生にあたり、16歳の少女・ホープと交際していました。ところが、交際が始まって6か月経った頃に、マークはホープと喧嘩をして、彼女の自宅の前で銃を乱射。裁判で、マークは、「あの時は、ただ酒に酔っていただけだ」と泣きながらジョセフに訴え、ジョセフはその言葉を信じてわずか30日の刑に処しました。しかし、出所の日の朝に、マークは、ホープの家の裏にある池にホープを沈め、溺死させたのです。保安官たちは、ジョセフがホープの無念を晴らすためにマークを殺害したのではないかと疑っているのです。



その後、ジョセフは、車からマークの血痕が見つかったため、逮捕されますが、ハンクが保証人になってくれたおかげで、保釈されます。しかし、保釈されたジョセフを、マークの母・アニタ(グレイス・ザブリスキー)が待ち構えていました。アニタは、涙ながらにジョセフに詰め寄ります。ジョセフに付き添っていたハンクは、マークの死を悼む気持ちを伝えるため、言葉をかけますが、かえって、火に油を注ぐ事になってしまいます。ジョセフたちが車に乗った後も、アニタは暴言を浴びせ続け、窓ガラスに向かって勢いよく唾を吐いたのです。家へ帰る道中、ジョセフは、地元の有能な弁護士・C.P.(ダックス・シェパード)を雇った事をハンクに打ち明けますが、ハンクは、弁護士としての血が騒いだのか、自分が地道に作戦を立てて、ジョセフを弁護し、不起訴処分に持っていきたいと激しい口調で反論するのです…。



この映画のポイントは、ハンク役のロバート・ダウニーJR.と、ジョセフ役のロバート・デュバルの演技に尽きると思います。まず、ロバート・ダウニーJR.ですが、反抗期真っ只中の10代の感覚のまま年齢を重ねたハンクを演じる姿は、文字通りの迫真の演技と言えます。外見と社会人としての実績は立派な大人でも、ジョセフの父親としての躾の仕方に反抗したり、ジョセフの判事としての仕事ぶりに対する尊敬の気持ちを素直に表すのが苦手だったりするキャラクター像を、実に感情豊かに演じています。そして、ジョセフ役のロバート・デュバルは、仕事は一流でも、家では我が子との向き合い方があまり上手ではない、昔ながらの父親像を見事に演じています。デュバルは、この映画での演技が高く評価され、第87回アカデミー賞と第72回ゴールデングローブ賞で、それぞれ助演男優賞にノミネートされています。



また、アジサイが咲く庭も、この映画のポイントです。ハンクが妻・リサと口論をする家の庭にも、メアリーが心臓の病で倒れた家の庭にも、白いアジサイが咲いています。アジサイは、色によって花言葉が異なり、青は「忍耐強い愛」、ピンクは「元気な女性」、そして、白は「寛容」なのだそうです。父・ジョセフと息子・ハンクとの間の確執、夫・ハンクと妻・リサとの間の亀裂、母・メアリーを亡くした息子・ハンクの喪失感と、重たいテーマが詰まった映画ですが、白いアジサイは、寛容な気持ちでこれらを優しく包み込んでいるように見えました。皆さんも、もし白いアジサイを見かけたら、「寛容」という花言葉を思い出していただけたらと思います。


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